蒙古症
もうこしょう
別名・異表記: ダウン症(現行の標準的呼称)
ダウン症候群の旧称の一つ。民族名・地域名を病名に用いた点が問題視され、公共メディアでは「ダウン症」「ダウン症候群」が標準です。
背景
「蒙古症」(もうこしょう)は、現在「ダウン症候群(ダウン症)」と呼ばれる染色体の変化に伴う状態を指す旧称の一つです。かつての医学で外見の特徴を特定の民族・地域名に結びつけて名付けた経緯があり、民族差別的・侮蔑的とみなされるようになりました。
現代の医療・福祉・報道では、報告者ダウン(Down)に由来する「ダウン症候群」「ダウン症」が標準です。いわゆる注意語一覧でも、言い換えとして「ダウン症」が示されます。公共メディアで旧称を新規に使う必要はなく、歴史的文献を引用する場合は現行名との対応を注記するのが望ましいです。
日本の放送における扱いは、法令による全国一律禁止ではなく、医学用語の更新と人権配慮に基づく自主規制が通例です。
メディアでの扱いのポイント
- 現行: 「ダウン症」「ダウン症候群」
- 旧称: 歴史引用以外では使わない
- 当事者: 尊厳ある描写。嘲笑・単純化を避ける
学びの観点
「蒙古症→ダウン症」は、病名が科学的正確さと人権の両面から改められた例です。「精神分裂病→統合失調症」「痴呆→認知症」と並ぶ、疾病呼称の更新史として位置づけられます。
備考
一覧では言い換え例として「ダウン症」が示されます。歴史資料では旧称が残ります。侮蔑・嘲笑での使用は厳に避けます。
出典・参考
個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。言い換え例として「ダウン症」を記載。
参照日: 2026-07-18
呼称の変遷・現行の標準名の概説。
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
関連用語
知恵遅れ
ちえおくれ
知的障害を俗に指してきた表現。公式の法律用語としては用いられず、侮蔑的とされ、マスメディアでは「知的障害」などへの言い換えが一般的です。
白痴
はくち
かつて重度の知的障害を指す医学・行政分類語としても用いられた語。現在は侮蔑的とされ、マスメディアでは「知的障害」「精神障害のある人」などへの言い換えが一般的です。
自閉症児
じへいしょうじ
自閉症のある子どもを指す表現。一覧では「自閉症の子供」への言い換えが示されます。診断名を子ども全体のラベルに固定しないよう、人を先に置く表現が推奨される場面が増えています。
精薄
せいはく
「精神薄弱」の略称。かつて法律・教育でも用いられたが、人格否定的・精神障害との混同を招くとして、1998〜2000年前後に「知的障害」へ置き換えが進みました。現在は使用を避けるのが一般的です。