キ印
きじるし
別名・異表記: 気印、キの字
「気違い」を「気」の字でぼかした隠語的表記。精神障害への侮蔑を残したまま略す用法として、公共メディアでは使わない対象とされます。
背景
「キ印」(きじるし)は、「気違い(きちがい)」の「気」を「キ」と書き、「印」を付けてぼかした隠語的・俗な表記です。表向きは婉曲に見えても、指している対象と侮蔑の内実は「きちがい」と同型であり、精神障害へのスティグマを残したまま略号化した用法として問題視されます。
いわゆる注意語一覧では、言い換えとして「精神障害者」などが示され、「使わない」と明記される例があります。放送や出版の現場では、本語を避けるだけでなく、古い作品・商品名に含まれる類似表現を別称に差し替えた事例が注記されることもあります(一覧に「キ印キッド→キャプテンキッド」などの例が載ることがあります)。
日本の放送では、法令で全国共通の禁止語リストが一般公開されているわけではなく、番組基準に基づく自主規制が通例です。「きちがい」を直接言わなければよい、という逃げ道にはなりません。
メディアでの扱いのポイント
- 隠語でも不可: 伏せ字・記号化しても侮蔑の指示対象が同じなら避ける
- 言い換え: 精神の状態が必要なら中立・具体的に。不要なら触れない
- 固有名: 過去の作品・商品名は改称・注記の対象になりうる
学びの観点
「キ印」は、婉曲・隠語が差別を解消しない典型例です。表現規制を「言い抜けゲーム」にすると本質を外す——メディアリテラシーとして「きちがい」本体とセットで理解するとよいでしょう。
備考
一覧では言い換えとして「精神障害者」、注記として「使わない」が示されることがあります。作品名の言い換え例(キ印キッド→キャプテンキッド)が注記される場合もあります。
出典・参考
個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。言い換え「精神障害者」、使わない旨の注記、作品名言い換え例。
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
関連用語
発狂する
はっきょうする
精神のバランスを失う・激昂するさまを表す語。精神障害へのスティグマが強いため、公共メディアでは「気が動転する」「激しく動揺する」など状況描写への言い換えが選ばれやすいです。
きちがい
きちがい
精神の不調や「常軌を逸した」状態を侮蔑的に指してきた俗語。放送・報道では使用を避け、「精神に障害のある人」「心の病」など状況に応じた言い換えが求められてきました。
狂人
きょうじん
精神の不調や常軌を逸した振る舞いを指してきた古語・漢語。公共メディアでは精神障害へのスティグマが強いため、多用を避け、状態の具体的描写や「精神障害のある人」などへの言い換えが選ばれます。
精神異常
せいしんいじょう
精神の不調や障害を「異常」と一括して指してきた表現。マスメディアではスティグマが強いとされ、「精神障害」「精神疾患」など、より具体的・中立的な言い換えが推奨されます。