発狂する
はっきょうする
別名・異表記: 発狂
精神のバランスを失う・激昂するさまを表す語。精神障害へのスティグマが強いため、公共メディアでは「気が動転する」「激しく動揺する」など状況描写への言い換えが選ばれやすいです。
背景
「発狂する」(はっきょうする)は、精神の統制が取れなくなる、激しく取り乱す、といった状態を表す語です。文芸や日常会話では誇張表現としても使われてきましたが、精神障害や精神の危機を「狂」一字で切り捨てる語感が、当事者・家族へのスティグマを強めるとして問題視されます。
いわゆる注意語一覧では言い換え例として「気が狂う」が示されることがあります。ただし「狂う」系も公共放送では同様に配慮対象になりやすく、実務的には「パニック状態になる」「激しく動揺する」「理性的な判断が難しい状態になる」など、具体的な心理・行動の描写が選ばれます。「きちがい」「狂人」と同じ精神保健関連の語群に位置づけられます。
日本の放送では、法令で全国共通の禁止語リストが一般公開されているわけではなく、番組基準に基づく自主規制が通例です。
メディアでの扱いのポイント
- 誇張・比喩: 冗談でも精神障害への偏見を再生産しやすい
- 言い換え: 感情・行動を具体的に述べる
- 事件報道: 病状と行為の安易な因果づけを避ける
学びの観点
「発狂する」は、強い感情描写の便利語が人権配慮と衝突する例です。ドラマチックな一語を捨て、状態を説明する——報道と脚本の両方に通じる練習になります。
備考
一覧では言い換え例として「気が狂う」が示されることがありますが、それ自体も配慮が必要な表現です。より中立には具体的な感情・行動の描写が望ましいです。
出典・参考
個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。言い換え例として「気が狂う」を記載。
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
関連用語
きちがい
きちがい
精神の不調や「常軌を逸した」状態を侮蔑的に指してきた俗語。放送・報道では使用を避け、「精神に障害のある人」「心の病」など状況に応じた言い換えが求められてきました。
狂人
きょうじん
精神の不調や常軌を逸した振る舞いを指してきた古語・漢語。公共メディアでは精神障害へのスティグマが強いため、多用を避け、状態の具体的描写や「精神障害のある人」などへの言い換えが選ばれます。
精神分裂病
せいしんぶんれつびょう
統合失調症の旧称。2002年に日本精神神経学会が「統合失調症」へ呼称変更し、行政・メディアでも新名称への置き換えが進みました。現在は旧称の使用を避けるのが一般的です。
精神異常
せいしんいじょう
精神の不調や障害を「異常」と一括して指してきた表現。マスメディアではスティグマが強いとされ、「精神障害」「精神疾患」など、より具体的・中立的な言い換えが推奨されます。