躄
いざり
別名・異表記: いざり
歩行が困難で、はう・いざり進む様子や、その人を指してきた古語。マスメディアでは「足の不自由な人」「歩行に障害のある人」などへの言い換えが一般的です。
背景
「躄」(いざり)は、足腰が立たず、はうように、あるいは尻を引きずるように進む様子を表す古語で、そうした歩行の人を指す語としても用いられてきました。肢体不自由に関わる表現として、「びっこ」「跛(ちんば)」「かたわ」などと並び、いわゆる注意語の一覧に掲載されることがあります。
障害当事者の人権意識が高まるにつれ、身体の状態を古風な一語でラベル化し、侮蔑や好奇の対象にしやすい表現として問題視されるようになりました。報道・放送では、個人を指す文脈でこの語を用いず、「足の不自由な人」「歩行に困難のある人」「車いすを利用する人」など、状態や支援機器を説明的に述べる表現が選ばれます。
日本の放送においては、法令で固定された全国共通の禁止語リストが一般公開されているわけではなく、各局の番組基準や視聴者からの指摘を踏まえた自主規制が通例です。
メディアでの扱いのポイント
- 人を指すラベル: 公共メディアでは不適切とされるのが一般的
- 歴史・創作: 時代考証で残す場合は注記が望ましい
- 同系統語: 「びっこ」「跛」とセットで言い換え方針を揃えることが多い
学びの観点
「いざり」は、日常語としては衰退しつつも、注意語リストや古い文献に残る肢体不自由の古語の一例です。単語の暗記ではなく、身体を指す古語がなぜ公共空間から退いたのかを、「びっこ」項目とあわせて理解するとよいでしょう。
備考
「びっこ」「跛(ちんば)」と同系統の肢体関連注意語として説明されることが多いです。歴史資料・創作では時代背景の注記付きで残る場合があります。
出典・参考
個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。言い換え例として「足の悪い人、足の不自由な人」を記載。
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
関連用語
びっこ
びっこ
歩行が不自由な様子や、その人を指して用いられてきた俗語。放送では差別的とされ、「足の不自由な人」「歩行に障害のある人」などと言い換えられることが多くあります。
跛
ちんば
歩行が不自由な様子や、その人を指す古語・俗語。「びっこ」と同系統で、マスメディアでは「足の不自由な人」「歩行に障害のある人」などへの言い換えが一般的です。
かたわ
かたわ
身体の不自由を侮蔑的に指してきた語。放送・報道では「身体障害者」「体の不自由な人」などへの言い換えが示されることがあります。
めくら
めくら
視覚障害を指す古語・俗語として用いられてきた語。マスメディアでは侮蔑的・差別的とされ、「目の不自由な人」「視覚障害者」などへの言い換えが進んだ代表例の一つです。