放送・表現上の注意語 #出自 #国際 #言い換え

不可触民

ふかしょくみん

別名・異表記: ダリット(現行で広く用いられる呼称の一つ)

インドのカースト制の外側に置かれてきた人々を指す旧来の日本語訳。差別的な制度語の直訳であり、公共メディアでは当事者の呼称や「ダリット」など、より適切な表現が選ばれます。

背景

「不可触民」(ふかしょくみん)は、インド亜大陸のカースト秩序の外に置かれ、深刻な差別を受けてきた人々を指す、かつての日本語訳・説明語です。「触れてはならない」という差別の論理をそのまま語に含んでおり、公共の説明では避け、当事者が用いる呼称や、文脈に応じた「ダリット」などの表現が選ばれます。

いわゆる注意語一覧では「ハリジャン」などが言い換え例として示される例があります。ハリジャンは歴史的に使われた呼称ですが、現在は当事者運動の側で「ダリット」が重視されることも多く、用語は一つに固定されません。報道では最新の当事者・専門家の用法を確認するのが望ましいです。

日本の放送における扱いは、法令による全国一律禁止ではなく、国際人権報道の倫理に基づく自主規制が通例です。

メディアでの扱いのポイント

  • 旧訳の直輸入: 避ける
  • 呼称: ダリット等、文脈と当事者の用法を確認
  • 制度: 差別の構造を説明するときは注記を

学びの観点

「不可触民」は、翻訳語が差別の文法を再生産しうる例です。他者の人権を語るとき、どの名前で呼ぶかが内容そのものになることを示します。

備考

一覧では言い換え例として「ハリジャン」が示される例がありますが、ハリジャン自体もガーンディーによる呼称で、現在は当事者運動などで「ダリット」が好まれる文脈があります。用語は変化し続けます。

出典・参考

  1. 放送禁止用語一覧(monoroch)

    個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。ハリジャン等の注記例。

    参照日: 2026-07-18

  2. ダリット - Wikipedia

    呼称の変遷・差別の概説。

    参照日: 2026-07-18

  3. 放送禁止用語 - Wikipedia

    参照日: 2026-07-18

  4. 差別用語 - Wikipedia

    参照日: 2026-07-18